はじめに
「総て習い事は原点に帰ること」が鉄則です。ダンス愛好者のためのお得な情報をお届けするため「入門・初心者講座」を開設しました。たくさんの方々がご活用されることを期待します。
石井勝さんプロフィール
筆者、石井勝さんは、元JDSF広島で副会長と総務部長を務め、会の牽引役である。
英語が堪能で本場のダンス専門書を読破し、新しいダンステクニックやスッテップを導入するのを得意とする。
第1回 回転とは
「右回転や左回転がよく理解できず、どちらに回っているのかわからない。」とか「回転量などさっぱり理解できない」等の意見をよく聞きます。(回転量を正確に踊ってない人もよく見かけます)
ダンスを習う場合、急に「右回転」「左回転」と言われても頭と体がうまく反応してくれません。そこで今回は簡単に「右回転」「左回転」を理解する方法をお教えします。
右回転とは
「右回転」とは、右手を握った時、人差し指から親指の方向の渦が右回転で、時計の針の回り方と同じです。(ちなみに日本に近づく台風の渦は左回転です。)
と言っても目で見た状態では理解できても、自分の体に置き換えるとわからなくなります。そこで、「右回転とは、右肩(又は右手)を後ろの方へまわす回り方です」と言えばかなり理解できるものと思います。左回転は当然この反対です。
ダンススポーツの中で「右回転」の代表格としてNatural Turn(ナチュラル・ターン)というもの(Figure(フィガー))ありますが、Naturalは、「当然の、無理のない、理にかなった、自然の」という意味です。
これは運動会や陸上競技会などで走る場合、トラックを大きく左回りで走ります。これと同様にダンスを踊る場合、部屋の中を大きく左回りで踊らなければならないルールとなっています(図1参照)。部屋の中を大きく左回りで踊るためには、右回転の踊りを続けて踊ると楽に踊ることができます。これがNatural Turnの謂れということを聞いたことがあります。
左回転とは
これに反してReverse Turn(リヴァース・ターン)のReverseは、「逆の、反対の」という意味です。正にNatural Turnの逆で左回転の踊りです。
以上が回転についての簡単な説明ですが、更に回転の量がこれに加わります。当然「右回転せよ」と言ってもどの程度回転すればよいかわかりません。そこでダンススポーツでは各踊り=Figure(フィガー)には細かく回転量を示しています。次回はこの回転量について解説します。
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